聖なる鹿殺し
邦題でめちゃくちゃ惹かれたタイトル!かっけー
タイトルの『聖なる鹿殺し』は、作中娘がレポートを書いたイピゲネイアのお話からきてるそうです。
原題は『The Killing of a Sacred Deer』
医者一家の父親(心臓担当)が仲良くなった男の子はむかし父親が心臓手術で執刀した患者の息子で、その患者はお父さんが殺っちまった人でした。というお話
最初は父親スティーブンが、マーティンと不倫してるのかと思った!なんかねっとりしてたから
マーティンは自分の家族に父親を入れるためにスティーブン以外を殺したかったのかも。
どうしてもハンムラビ法をやりたくて、全員殺すと言わないと一人も殺してくれないと思ったからそうしたのかな?
子供たちの症状自体どうやってやったのかは神のみぞ知る、というかこれでいうとマーティンこそが神?マーティンがスティーブンに罰を与えたのか
中盤以降のマーティンの変貌っぷりがすごすぎて忘れるけど、何かする度に事態が悪化させる父親スティーブンもなかなか酷かった。
この後もお医者続けるのでしょうか
スティーブンとマーティンの関係については特に説明はなく、スティーブンはマーティンと半年前から仲良くなったって妻に言ってたけど、それが本当かどうかは分からない。患者を死なせてしまった後ろめたさで面倒見てたのか?
マーティンと病院で会ってるときに同僚に話しかけられて、娘の友達って説明してたけど家に招いたときに全員初見の顔してたのでこれは嘘か。ということはこの同僚はお葬式に行っていないと考えられる。しかもこの同僚はマーティンの妻に下のお世話してもらって飲酒手術をゲロってるし、妻はそれを差し置いてマーティンに不倫してるだろってキレてるし皆んな(T_T)
最初マーティンとスティーブン仲良かったってことは、スティーブンは自分の過失はバレてないと思ってたのか、それとも隠すために生活の支援してたのか
ただマーティン父の死がスティーブンの飲酒が原因かどうかも定かではないよね。
【分からないところ】
・マーティンがスティーブンにあげたサバイバルナイフは何か意味があるのかな?単純に時計へのお返し?
・キムが病院でマーティンと電話した時、キムは駐車場にいるマーティンを見た?のにお母さんは見なかったのはなぜ?
・病院の駐車場にマーティンが何度も現れたのは本物?
エスカレーター降りてボブが倒れるところ、真上からのアングルすごく好きです。あと結局マーティンもキムもノーヘルなところが好きです。
エスカレーターのシーンと、キムにしかマーティンが見えなかったり駐車場に現れたり(スティーブンは気付かない)したのはマーティンが神またはそれに類する存在だということを表しているのかなと思う。
ボブがステージ3、死ぬぎり手間でやっと誰か一人殺すか〜ってなってロシアンルーレット(手動)をやってボブが撃たれたのは、ボブが一番マーティンに対して懐疑的だったからとも言われている。
ちなみにドーナツ、私なら5分で一箱空けられると思う。銃で打つときに皆んな顔に袋かぶせるの何でだろう?伝統?あと父親がうまくいかなくなった時にキッチンぐしゃぐしゃにするのも伝統?
分かりそうで分からないことがいっぱいあった!言葉じゃなくて画で表した部分が多くて、自分の中にも言葉にならない暗雲が生まれました。
私が稲川淳二だったら怖いな〜、怖いな〜を7万回繰り返してたと思います。
2時間あるから『ワウンズ:呪われたメッセージ』並に展開遅いんじゃないかと思ってたけど、こちらはわりとすぐきたので良かったです。もちろんワウンズも好きです。
実はこの監督の作品初めて観たので、他のも観たいと思いました!そしてニコール・キッドマンを覚えました
全身麻酔 とは