VIVARIUM
ビバリウム(VIVARIUM)
世襲制のマーティン、めくれる道路!幸せってなに?
中村ソゼです!
皆んなはマイホームを持てたら何がしたいですか?私はでかい犬を飼いたい!
本日はロルカン・フィネガン監督の『ビバリウム(VIVARIUM)』です!
ラビリンススリラーという新ジャンル?メイズ・ランナーみたいなやつ?と思ったか!ちがいます
《以外ネタバレ注意》
本編を大まかに言うと、"お家を探してたら死にました"でしょうか。
ジャケのパッと見で御近所トラブルもの(放送禁止みたいな)でヤバいおじいさんとか出てくんのかなと思ってたら、想像と全然違くてファンタジーで気持ち悪くて最高だった!
まず緑が好きだから、全身緑の家いいなって思った!
マーティンお前は誰?
そもそもこの世襲制のマーティンはエイリアン的な人外で、自らを育てる為に人間を誘拐してるのかな?
最後の世代交代のシーンで前マーティンのタグに89??的な番号が見えたので、もう何千回もあれが繰り返されているのかな。
と思ったのですが、、、
他の方のレビューで『カッコウは托卵する』って書いてあって、それを聞いて本作の内容にとても納得しました!
確かに最初にカッコウ出てきてたな〜
ではマーティンはカッコウの人間バージョン?
タイトルのビバリウム(VIVARIUM)も『動植物飼養場』て意味なんだって!ケージのようなもの
オープニングから全体的に不穏だったけど、まさか題名から何からで今から起こる事を全て説明してくれていたとは思わなかった。
なるほどマーティンの目的は分かった!
としても、やっぱりこいつは人間のようでいて人間ではない何かなのかな。
最初は突如送られた謎の奴がトムを引き剥がしてジュマとくっつくのかなとかちまちました話かと思ってたけど、もっともっと壮大な話っぽかった!
次世代マーティンを、トムは子供の時に殺そうとしてジュマは大人になってから殺そうとしたけど、トムが未遂に終わったときは見てる私も殺したって意味ないよなって思ってた。
でも終わってから考えると、子供の頃に殺しておけばこの種族自体滅んでいたのかも知れない。それでこの家から抜け出せていたのかは分からないけど。
こういうのを地球のあらゆる箇所でフランチャイズ化してやってるのかも知れないけど、このお話から読み取れる限りだと個人営業かなと思った。
【気になるところ】
●なぜこの二人が選ばれた?
↪︎鳥を殺したから?子供がいなくてたまたま部屋を探していたから?托卵というテーマで考えると、ただ運が悪かったからかな。
●なぜ二人は出られなかったの?
↪︎ヨンダーがケージの役割をしているのは分かる。だかなぜ出られない?
●暗号や数字の9の意味は?
↪︎途中ジュマの顔つきがガリレオの福山雅治みたいな瞬間があって、「あの暗号もしかして解くのか?」と思ったけど、解かなかったね。あの暗号がお家を支えているのかな
トムとジュマの二人以外絵本みたいな作りで、それも無機質な感じで気分悪くなってとても好きでした。
めくれた床下の世界は何だったんだろう?
たまに居なくなったマーティンはそこに行っていたのかな。あの中もっと見たかった!
育てるとなったら少しは子どもと仲良しな部分もあるのかなと思ってわくわくしてたら最初からあれで笑っちゃった。
子どもマーティンの奇声やマネをしまくるとかの奇妙な言動は、人間あるあるっぽいけどこれは無いって言う何かを飛び越えちゃった感じが人のようで居て人でないって事を表してるのかなって思った。
トムやジュマには分かることができない。
そう思うと子どもマーティンは悪気なく存在してして、でも人間と分かり合うことも出来ないのは悲しいかも。それにしても、トムが一生懸命何かが見つかると思って掘ってた穴が自分の墓穴だったのはめっちゃ最悪だった!やだー!
解放とは
『解放』について、私はマーティンがボロボロのトムに"解放が近いな"って言うまでは、言葉通りに脱出の意味だと思っていました。でも全マーティン(先代マーティン&次世代マーティン)からしたら育て終わった用無しが解放という事だったのかな。もしかしたら育て役の死を悟って、そろそろ巣立とうと思ったのかも。
私たち映画を観た人は、オープニングのジュマの立場だったのかもね!結局そうなるしかないんだよって言うことしかできないんだ
この世界と時を同じくして全く裏の世界がある、みたいな話は本当に好きなので、お願いだからもっとやってくれ
やっぱお家選びはスーモとか、名の知れたところが良いですね!ヴーン